メッシーナのおすすめ観光スポット3選と行き方【実体験あり】

メッシーナのドゥオーモと鐘楼 イタリア

メッシーナはシチリア島の北西部に位置する都市であり、島の玄関口のような存在です。

そのため、イタリア本土からシチリア島へ行く際、この都市から旅を始める方もいるでしょう。

もしそうであるならば、せっかくのメッシーナを観光してみるのもおすすめです。

この記事では、実体験をもとにメッシーナでおすすめの観光スポットや行き方などを紹介しています

もしシチリア島を観光しようと考えているのであれば、メッシーナにも足を運んでみてはいかがでしょうか。

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そもそもメッシーナとは?

メッシーナは冒頭で述べたように、シチリア島の玄関口として島の端に位置する港町です。

都市の歴史は非常に古く、約2千年前から商業や貿易で栄えてきたとされています。

せっかく観光するのであれば、メッシーナがどのような都市なのか把握した上で観光してみましょう。

さまざまな歴史的舞台となった都市

メッシーナは日本だとそこまで有名ではありませんが、さまざまな歴史的な舞台になった都市です。

例えば共和政ローマの時代に起きた第一次ポエニ戦争は、シチリア島の一部を支配していた傭兵部隊がメッシーナを占拠したことがきっかけとなりました。

また、中世はヨーロッパ中に多大なる影響を与えた黒死病は、メッシーナに上陸したことがきっかけとされています。

そして19世紀には、イタリア統一運動に向けての蜂起が起きたイタリア最初の都市の1つと数えられています。

このようにメッシーナは有名な出来事と大きく関係性があり、歴史的な意味でも重要な都市なのです。

メッシーナ地震と再興

上記で述べたようにメッシーナは歴史的に重要な都市ですが、1908年に起きたメッシーナ地震によって、壊滅的な被害を受けてしまいました。

現在の都市はメッシーナ地震後の復興によって蘇った都市であり、耐震性を強化した建築となっています。

そのことから古くから残る建物はあまり残っていないものの、シチリア州では3番目のコムーネ人口を誇る大都市です。

吉史
吉史

イタリアには日本の市町村のような区別はなく、どんな都市もコムーネというもので区別されるぞ!豆知識だね!

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メッシーナの主な観光スポット

メッシーナのドゥオーモと鐘楼
昼の12時近くになると鐘楼前に観光客が集まる

メッシーナの主な観光スポットとしては、3箇所挙げられます。

  • メッシーナのドゥオーモ
  • 鐘楼
  • 州立博物館

それぞれどのようなところなのか、1つずつ見ていきましょう。

メッシーナのドゥオーモ

メッシーナのドゥオーモのアプス
メッシーナのドゥオーモのアプス

メッシーナのドゥオーモはノルマン人によって建設された大聖堂であり、現在の建物は地震や空襲による被害と復興によって改築されたものとなっています。

「イタリア人ではなくノルマン人なの?」と思うかもしれませんが、11世紀にイングランドで征服王朝を立てたノルマン人の一部が南イタリアにも進出し、シチリア王国を建国しました。

そのため、一時的にメッシーナにはノルマン人が住んでおり、その人たちがメッシーナのドゥオーモを建設したのです。

メッシーナのドゥオーモは広く大きな大聖堂ですが、現在まで残っているものはゴシック様式の門や内部のモザイクなど一部しかありません。

特に中央出入り口にあるゴシック様式の門は15世紀のものとされており、貴重な装飾が魅力的なポイントとなっています

メッシーナのドゥオーモの中央入り口
メッシーナのドゥオーモの中央入り口
吉史
吉史

ちなみにゴシック様式は、ステンドグラスや頭の尖った尖頭アーチなどの特徴があって、ケルン大聖堂が代表的な例だよ!

鐘楼

鐘楼
昼の12時になるとさまざまなからくりが動き出す

もしメッシーナへ行くのであれば、午前中に到着しておくことをおすすめします。

その理由は、鐘楼のからくり時計を見るためです。

メッシーナのドゥオーモの隣にある鐘楼にはからくり時計が備わっており、世界最大級の機械式の天文時計とも言われています

毎日12時にシューベルト「アヴェ・マリア」と共に、ライオンが吠えたり女性が鐘を鳴らしたりなど、からくり時計が動き始めます。

時間としては10分ほどでゆっくりと動きますが、ここまで大きなからくり時計はなかなか見られないものです。

12時近くになるとメッシーナのドゥオーモ前に人が集まり始めるため、一番見やすいところで待つと良いでしょう。

州立博物館

州立博物館の入り口
州立博物館の入り口

絵画が好きならば、州立博物館へ足を運びましょう。

路面電車に乗ってRingo駅もしくは終電のAnnunziata駅で降りれば、歩いてすぐの場所にあります。

州立博物館ではさまざまな絵画が飾られていますが、その中でも有名な画家がカラヴァッジョです

カラヴァッジョは明暗のコントラストを巧みに活用した画家であり、金銭面で困ることがないほど優れた画家でした。

その一方で殺人を犯してしまい、イタリア各地へ逃走した歴史もあります。

そのような人生を歩んだカラヴァッジョの絵は。州立博物館に2枚(「ラザロの復活」と「羊飼いの洗礼」)展示されています。

それぞれどんよりと暗い雰囲気ながらも、人物に注目が集まるようなものとなっています。

また、カラヴァッジョの特徴である写実的な人間像も感じることができ、時間があるなら座ってじっくりと眺めてみてはいかがでしょうか。

その他、宗教画や肖像画を得意としたアントネロ・ダ・メッシーナの作品も複数あります。

日本ではそこまで有名な画家ではありませんが、「受胎告知の聖母」という作品が代表的です。

吉史
吉史

「受胎告知の聖母」は、マリアの表情と手だけで受胎告知のシーンであることを伝えているという、かなり珍しい作品です……州立博物館にはないけど……

路面電車のチケットはタバコ屋で!

路面電車を利用する際には、TABACCHI(タバッキ)というタバコ屋でチケットを購入しましょう。

費用は1枚1.5ユーロ(2020年11月現在)であり、乗車したら車内の打刻機に差し込んで打刻すればOKです。

なお、州立博物館へ行く際には行きと帰りの2枚を購入しておくことをおすすめします。

実際に自分が州立博物館へ行った際、周辺にTABACCHIがなく、チケットを購入できませんでした。

タクシー自体もなかなか見つからないため、スムーズに移動するためにも2枚チケットを買っておくことをおすすめします。

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メッシーナへの行き方

カターニアのバスターミナル
地味すぎるカターニアのバスターミナル

メッシーナへ行く方法としては、イタリア本土から行く場合とシチリア島内の都市から行く場合の2種類が挙げられます。

今回は、イタリア本土からのアクセスと自分が利用したカターニアからのアクセスの2種類を紹介します。

イタリア本土から行く場合

イタリア本土から行く場合、思い出となることから電車を利用してみると良いでしょう。

イタリア本土からシチリア島へ行く場合、車両を切り離してフェリーに積み込み、シチリア島へ上陸します。

日本のようにトンネルを通っていくわけではないため、貴重な体験となるでしょう。

電車に関しては、ローマから夜行列車という形で運行しています。

時間が限られている方にとってはおすすめできませんが、この機会に電車の旅を検討してみるのも良いかもしれません。

なお、フェリーでメッシーナ海峡を渡る際はぜひ外に出ることをおすすめします。

メッシーナの港には金色のマリア像があり、フェリーから眺めることができます。

ぜひ上陸の記念として、撮影しておきましょう。

カターニアから行く場合

シチリア島では長距離バスが都市移動で重要な存在となっており、実際に自分も利用しました。

もしシチリア島の各都市を周りたいのであれば、この機会にバスの乗り方を覚えておきましょう。

バスチケットは当日購入可能

カターニアのバスチケット売り場
メッシーナへ行く場合は「SAIS」というチケット売り場へ

カターニアからメッシーナへ行くバスのチケットは、チケット売り場で購入できます。

チケット売り場はバスターミナルのすぐ近くにあり、クレジットカードで支払うことも可能。

ただ、今回はコロナウイルスが流行していた時期ということで当日に購入できましたが、時期によっては満席の可能性もあります。

そのため、事前にチケット売り場かオンラインで購入しておくと良いでしょう。

<カターニアのチケット売り場の地図>

<カターニアのバスターミナルの地図>

チケットを見せて出発

購入したチケットにはQRコードが記載されているため、乗車する際にチケットを見せましょう。

座席は自由であり、好きなところに座れます。

USBの差込口もあるため、2時間ほどの移動中にスマホを充電することも可能です。

帰りもチケット売り場で購入

メッシーナのSAIS
メッシーナのSAIS

メッシーナからカターニアへ帰る際も、チケット売り場で購入すればOK。

メッシーナの場合はバス停の目の前にチケット売り場があります。

購入方法はカターニアと同じで、チケットも変わりません。

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シチリア島の玄関口メッシーナ

鐘楼の時計
鐘楼には年と日付の時計もある

シチリア島の玄関口であるメッシーナは歴史的に重要な場所であり、ドゥオーモといった観光スポットもあります。

パレルモやタオルミーナと比べると注目されにくい都市ですが、せっかくシチリア島に上陸するのであれば、メッシーナも観光してみてはいかがでしょうか。

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