いきなりですが、クレジットカードを選ぶ際にどのようなことを重視しますか?
ポイントの還元率や審査の厳しさなどをチェックする方もいるかもしれませんが、ブランドもチェックしておくべきポイントです。
そこで今回は、クレジットカードの6大ブランドの特徴やメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
特に海外旅行へ行く方はクレジットカードのブランドが大きく影響するする場合があるため、ぜひ最後まで読んでみてください!
クレジットカードにはブランドがある
クレジットカードにはブランドがあり、代表的なものとして6つあります。
具体的な説明は以下で紹介しますが、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、自分のライフスタイルや目的に応じて選ぶと良いでしょう。
①クレジットカードの代表的ブランド「VISA」
「VISA」はクレジットカードの代表的なブランドであり、聞いたことある方も多いことでしょう。
決済件数も非常に多く、世界各国で用いられているクレジットカードです。
「VISA」のメリット
「VISA」のメリットは、なんといっても世界各地で使えること。
取引件数が非常に多いからこそ、海外旅行へ行くならとりあえず「VISA」のカードを持っておくと良いでしょう。
また、「VISA」を採用するクレジットカードが非常に多いことから、幅広い選択肢の中から自分に合ったカードを選べます。
「VISA」のデメリット
「VISA」のデメリットは、プロパーカードが無いこと。
プロパーカードとはブランドが直接発行しているカードであり、「JCB一般カード」や「アメリカン・エキスプレス・カード」などが当てはまります。
「VISA」の場合はそのようなプロパーカードが発行されていないため、ステータス性を求める方には少し不向きです。
②ヨーロッパ旅行なら「マスターカード(MasterCard)」
「VISA」と並ぶ存在である「マスターカード」も、世界各地で利用できる国際ブランド。
こちらも取引件数が多く、「VISA」と同じく海外旅行へ行くならぜひ持っておきたいクレジットカードです。
「マスターカード」のメリット
「マスターカード」のメリットは、ヨーロッパ圏で強いこと。
「マスターカード」は設立してから2年後にヨーロッパに強いとされていたユーロカードと提携したことがきっかけで、ヨーロッパ圏で強いクレジットカードとなりました。
また、海外キャッシングがしやすいというメリットもあります。
「マスターカード」は「Cirrus(シーラス)」独自のATMネットワークを構築しており、そのマークがあるATMであればどんなところであっても海外キャッシングができます。
「マスターカード」のデメリット
「マスターカード」のデメリットは、「VISA」同様にプロパーカードが無いこと。
そのため、ステータス性を求める方にはあまり向いていないでしょう。
③日本で使うなら「JCB」
「JCB」は、日本生まれの国際ブランド。
会社の前身である「日本クレジットビューロー(Japan Credit Bureau)」の略であり、プロパーカードとして「JCB一般カード」や「JCB GOLD EXTAGE」などを発行しています。
「JCB」のメリット
日本生まれの国際ブランドということもあり、国内での加盟店数が非常に多いというメリットがあります。
そのため、日本でクレジットカードを使うことをメインとしている方におすすめです。
また、アジア圏内であればJCBが使える店舗もあるため、台湾やタイなどへの旅行でも使えます。
「JCB」のデメリット
デメリットとしては、「VISA」や「マスターカード」と比べて国際的な加盟店数が少ないこと。
確かにアジア圏であれば使えるところもありますが、ヨーロッパやアメリカとなれば、JCBに加盟している店舗が少なくなります。
ただ、他の国際ブランドと連携していることもあり、今後利用できる店舗が増えるかもしれません。
もう一つのデメリットとして、「Cirrus」からの撤退が挙げられます。
以前は「Cirrus」と連携していたこともあり、「JCB」を使った海外キャッシングがしやすい状態でした。しかし、最近になってじわじわと撤退していることから、今後「JCB」を使った海外キャッシングがしにくくなります。
例として、「Yahoo!カード」の公式サイトには以下のような文章が公開されています。
JCBブランドカードにつきまして、
順次Cirrusマークのないカードが発行されます。(再作成・再発行・更新カードを含みます。)
今後はJCBマークのついたCD・ATMで海外キャッシングサービスをご利用ください。※既に発行されているCirrusマークがあるJCBブランドカードをお持ちのお客様につきましては、引き続き有効期限までCirrusマークのついた海外CD・ATMでのご利用が可能です。
引用元:Yahoo!カード
④元祖ステータスカード「アメリカン・エキスプレス(AMEX)」
元祖ステータスカードである「アメリカン・エキスプレス」は、アメックスという名前でも知られている国際ブランドです。
プロパーカードとして「アメリカン・エキスプレス・カード」や「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」など、豊富な種類を発行しています。
「アメリカン・エキスプレス」のメリット
「アメリカン・エキスプレス」のメリットは、サービスが充実していること。
旅行系ならば、手荷物の無料宅配サービスや無料ポーターサービスなど。
それ以外であれば、アメックス会員限定のイベントやレストランの優待特典といったサービスが付いています。
「アメリカン・エキスプレス」のデメリット
デメリットとしては、年会費の高さや日本国内で使える店舗数が少ないことなどが挙げられます。
「VISA」や「マスターカード」の場合は年会費無料のカードがありますが、アメックスの場合は年会費がかかります。
そのため、日常的にクレジットカードを使わない方にとってはあまり良いカードと思わないかもしれません。
⑤ハイステータスな方には「ダイナースクラブ(Diners Club)」
「ダイナースクラブ」は発行が始まって60年ほどの歴史を持つブランド。
プロパーカードとして「ダイナースクラブカード」や「ANAダイナースクラブカード」などがあります。
ステータスカードでもあることから、持っているだけで価値のあるクレジットカードとも言えるでしょう。
「ダイナースクラブ」のメリット
「ダイナースクラブ」のメリットは、ステータスの高さと独特なサービスです。
「ダイナースクラブ」は27歳以上しか発行できないクレジットカードであり、弁護士や医者といった社会的地位が高い人々に愛用されています。
そのため、ワンランク上のクレジットカードが欲しい方にぴったりです。
また、「ダイナースクラブ」は利用金額に上限が無かったり、コンパニオンカードが発行できたりといった独自のサービスも用意。
また、最高1億円の海外保険やレンタカーの優待など旅行に関するサービスも付いています。
「ダイナースクラブ」のデメリット
デメリットは、利用できる店舗の少なさと年会費の高さです。
「ダイナースクラブ」は「VISA」や「マスターカード」と比べて利用できる店舗が少なく、アメリカ圏以外だと拒否される場合があります。
また、年会費が一番安いものでも24,200円するため、できる限りコストを抑えたい方には向いていません。
⑥中国生まれの国際ブランド「銀聯カード(UnionPay)」
中国生まれの「銀聯カード」は、近年注目を集めている国際ブランド。
売上高が世界一に輝いたこともあり、今後も需要が高まるクレジットカードと言えます。また、日本でも「銀聯カード」への対応が増えつつあり、コンビニや家電量販店などで使えるようになっています。
「銀聯カード」のメリット
「銀聯カード」のメリットは、中国にある多くの店舗で使えること。
中国は「VISA」や「マスターカード」が使えない場合が多く、「銀聯カード」や「WeChat」のような中国生まれの決済サービスでしか支払えないお店もあります。
そのため、「銀聯カード」を持っておくだけで、中国旅行がしやすくなります。
「銀聯カード」のデメリット
デメリットとして、日本で入手する方法が少ないことや日本国内でのサービスが少ないことなどが挙げられます。
日本の場合、「VISA」や「マスターカード」などはさまざまな種類がありますが、「銀聯カード」の場合は「三井住友銀聯カード」ぐらいしかありません。
また、日本国内で使えるサービスも少ないため、国内で使う場合は他のブランドがおすすめです。
海外旅行者はどんなクレジットカードを選べばいい?
ここまでさまざまな国際ブランドを紹介してきました、海外旅行者にとってはどれがいいのでしょうか。
まずは「VISA」か「マスターカード」をゲットしよう
結論から述べると、まずは「VISA」か「マスターカード」を選ぶのがおすすめです。
なぜなら、双方とも国際的に使われているブランドであるため。
「銀聯カード」も取引件数が非常に多いですが、実際のところ取引のほとんどが中国国内です。
そのため、国際的に見れば「VISA」や「マスターカード」のほうがおすすめできます。
コンタクトレス機能があるとスムーズに!
クレジットカードを選ぶ際は、ブランドだけではなくコンタクトレス機能もチェックしておきましょう。
クレジットカードの決済としては機器に挿入するイメージがあるかもしれませんが、最近ではタッチだけで支払えるコンタクトレス決済が広まりつつあります。
コンタクトレス決済のほうがスムーズに支払えるため、クレジットカードを探す際に確認しておきましょう。
海外旅行保険は必ずチェック!
海外へ旅行するのであれば、保険もチェックしておきましょう。
「保険ってお金かかるし手間も掛かりそうだから面倒くさい…」と考える方もいるかもしれませんが、クレジットカードの保険であれば簡単に加入できる上に費用もかかりません。
詳しい内容は以下の記事で紹介しているため、ぜひ読んでみてください。
目的に応じてクレジットカードのブランドを選ぼう!
今回は、クレジットカードの6大ブランドの特徴やメリット・デメリットを紹介しました。
各ブランドによって魅力的なポイントや欠点が異なっているため、前半で紹介したように自分のライフスタイルや目的に応じて選ぶようにしましょう。
ただ、海外旅行の場合は対応している店舗数の多さやカード自体の種類の多さなどから、「VISA」や「マスターカード」がおすすめです。